◆佐渡だって?◆

佐渡といえば佐渡おけさしか思い浮かばない。 
「はぁー佐渡ぉえええ〜♪佐渡をえぇぇ〜と草木もなびぃくうぅ〜♪ あーどっこいっしょっと♪」
どっこいしょ、な他はトキくらいしか知らない小さな島国は、実は世阿弥が流されたこともあり能楽が盛んなところと聞いた。 今回始めて読んだ佐渡のガイドブックには確かに書いてあるが、今までテレビなどの情報ではそんなことは知らなかった。 世界遺産にもなっている能だが今の日本でそんな場所が残っているのだったら一度は見にいきたいものだ。 美味しいお酒と美味しい魚もあるっているじゃないの♪ 海とお酒と魚と能。。。楽しそうじゃん♪ 

新潟から佐渡までは3つの方法がある、ひとつは私が苦手とする例のパラパラ飛行機、それも6人乗りとからしい。 20分弱で佐渡に到着するらしいが、即効で却下! たとえ5秒で佐渡到着といわれても却下よ却下( ̄^ ̄)! ふたつめは1時間で着く高速船のジェットフォイルトだが佐渡での足がタクシーやバスというのも移動が難しいので、3つめの方法である2時間20分の船旅のカーフェリーを選択することにした。 

カーフェリーの座席は何種類かある。 予約がいらない「早いもの勝ち」の二等から場所は決まっているがカーペットの上に雑魚寝のスペースな場所など数種類。 船底に一番近い場所の広いスペースで不特定多数で雑魚寝しつつの旅も楽しいこともあるだろうが、外も見えないし、船酔いする可能性も大きい。 というよりそういう場所で船酔いした人を何人も見ている過去がある。 
「どーせそんなに行かない場所だからここは豪華に特等でいっちゃいましょう!」と個室をとることにした。 特等はテレビもベットもあるし、外にはプライベートのデッキまでついているのだそうだ。 ちょっとしたホテル並の設備らしい。 贅沢とは思ったけど、たまにだからいいかということで特等の予約をした。 

◆台風上陸?◆
佐渡旅行が近づくにつれて心配事になったのは台風10号、九州あたりまでやってきている大型台風10号がどうもそのまま私達が佐渡に行くころに日本海を横断しそうな雰囲気になってきた。 船は好きだがあまり大揺れされるとちょっと不安、それよりも休航になったりしたら大笑いだわあ、と心配しつつも新潟へ向かって車は出発。 練馬から関越道、そこから上越道に約3時間半の旅で新潟のフェリー乗り場に到着。 なんとか台風の来る前には出航できそうであるぞ♪ 

◆フェリーの中で◆
出航の30分前に簡単な乗船名簿と車検票をみせてからフェリーに車ごと乗船。 すぐに船内の売店でおやつのエビセンを購入。カモメにあげるためよん♪ 
港をでたフェリーの後をカモメが沢山ついてくる。 始めは海に撒くようにエビセンを投げていたが、うまいこと空中でキャッチしてくれる。 今度は手にもって腕を上げているとカモメがすーっと寄ってきて手から上手にエビセンをとっていく。 上手だねえ(^−^)
そのうち一匹のカモメとコミュニケーションがとれるようになった。 手から上手にエビセンをとると一度高く飛び、見上げる私に「ミャー」と一声鳴くのだ。 目と目が合っている状態で、「もっと頂戴♪」といわれているように思えたので、また差し出すと、すっと寄ってきてまたエビセンを手からとる。10回くらい繰り返した後、お礼を言うように「ミャアー」とないて空高く飛びあがりフェリーから離れていった。 そろそろフェリーのスピードも上がってきたのでカモメも追いつかなくなってきたようなので船室に戻ることにした。



さすがは特等♪ ダブルベットが2つにソファーとテレビ付きな船室でございました。 途中の螺旋階段で「おお!これはタイタニックのようではないか!」なぞとアホなことをいいつつお部屋についているデッキでダラダラと海をみつつの船旅、能登半島がやたらと近くに感じられた。 海はやっぱり癒しだわ〜と船旅の大半をデッキで過ごす。 海風にあたると体も肌も調子がよくなるのは昔からなのでここぞとばかりに海を満喫。


◆思ったよりも大きいのね◆



1時間もすると遠くに佐渡が見えてきた。思っていたよりも大きな島だった。 日本で一番大きい小島なんだと知ったのはそれから少したってからのことだった。 到着したのは両津港、ついた途端にやたらと大きな能面の看板があったりしてちょっと笑った。
 

フェリー乗り場に到着すると係員の指示に従って指定された列に並ぶ、そのまま駐車して待合所で出航前まで待機し、時間になったら車に戻り船内へとむかいます。

カーフェリー内部、係員の指示に従いながら順番に車をつめるだけつんでいく。 乗船と下船は前後逆になるのでバックで船から出るわけではないので早いもの順。左右舷に乗用車、中央になるほど車高のあるトラックとかの大きな車が順番に綺麗に並んでいく。



さらば新潟!まだまだお天気は持ちそうなので一安心。


ニャオニャオと猫のような声で船と追いかけてくるカモメたち。 船のスピードがあがるにつれてカモメも数も減っていく。 みんなオヤツ目当てなので必死に並行して飛んでくるのでおもしろい。

フェリーの個室にはデッキがついてました。 あまり日差しが強くなかったけど雨も降らず波もおだやかだったのでそのままボーっと海を眺めてました。 うーむ、これで到着してから運転さえしなけりゃワインでも飲みたいもんだぜぃ(笑)