◆なんちゃって舞妓さん◆
夜ではないから舞妓さんが祇園を歩いているわけでもないが、このごろは観光客に貸衣装で舞妓さんの格好をさせてくれるサービスがあるらしい。 その場で写真を撮るだけのものや、そのまま1時間の自由お散歩時間がセットになっているものなどもあるとガイドブックに書いてあった。 よってしばしば観光客が扮するなんちゃって舞妓さんを目撃した。 バックのかわりに持っている籠の中にカメラがあり、お互い写真を取り合ってしるし、ぽっくりも歩きづらそうだしですぐに本当の舞妓さんではないとわかるものの、雰囲気として見るにはいいもんです。 こっちも説明するのに助かりました。 本物の舞妓さんは10代でその後お稽古にお稽古を重ねて芸妓さんになるのだよと説明した、どうも海外のイメージの芸妓さんってのはいまだにGeisha Girlであったりするので誤解のない説明をできるだけした。 今もあるかどうかは解からないが当時私がアメリカにいたころはGEISHAというツナ缶がスーパーにありました。 ツナ缶なのにロゴマークは派手なメイクの芸者さん。 あれはいかがなものか?と思っていたりしたのを思い出しました。

◆三十三間堂◆
タクシーを上手に使ったので予定していた場所を回っても帰りの新幹線の時間まではまだ2時間近く余裕がある。 疲れているようだからこのまま駅に向かって隣接のホテルでお茶でも飲みつつゆっくりしてもいいと思ったが一応「がんばれば、あと一つはお寺にいけるけど、どーする?」と聞いてみた。 そうなるとやはり見ておきたくなるのが人というものだ。  Door to Doorのタクシー移動も1メーターな三十三間堂はいままでのお寺とはちょっと違う雰囲気だから面白いかなと思ったのだ。そして連れていって大感激された。 1001体の観音像を見てびっくり、それが全部寄木作りなので全ての表情が違うとわかってまたびっくり。 
「ねえ、これって本当に1000体なの?、なんかもっといるような気がする」
「うん、1000体だよ、(といいつつパンフレットを見て)あ、違ったわ!1001体だってさ」
「(1体の違いだけかい!という顔をして)。。。。。。いや、2000体はいるような気がする」と数を数えだす嫁。 数えるなって(笑)

◆そして京都駅◆
ここでまた銀行を探したいというのでこの周辺は東京と同じ銀行しかないから無理とは思ったが、ダメモトで昨日行かなかった都市銀行で試した。 やはり暗証番号を入力したところでATMの機械がカードをペッと吐き出した。 理由はわかっていたものの壁にある電話で銀行の方に電話をし、「これこれこういうわけなんですよ」と説明をして京都のCITIBANKの場所を教えてもらった。 タクシーを飛ばして往復すれば帰りの新幹線にも間に合わないわけでもなかったが、もう2人はヘロヘロで一歩も動きたくない模様。 ホテルのティールームで出発の時間までビール飲んで休憩をし、東京で昨日行ったCITIBANKに連れていってとリクエストされたのでそうする事にした。 
ホテルでビールを飲んでいてもまだ出発には45分くらいあるんだよねー、それなら私は駅ビル行ってフラフラ見てみたいから後でまた集合ね、と2人をティールームに残し、1人お買い物へ。 じゃこ山椒の佃煮でしょ〜♪季節ものの千枚漬けでしょ〜♪としばし買い物に熱中。
帰りの新幹線で私は大半は爆睡していましたが、2人は行きに覚えた車内販売でのビールの注文とかをして起きていた模様。 おつりに貰った五円に英数字が書いてないからこの穴の開いている円が10(円)よりも下なのか100
(円)よりも上なのか話している。 そういわれると漢数字だけなのは五円だけだなあ、気がつかなかったなと思いつつウトウト。 途中新横浜で2列席が空き、その後に座っていた女性2人がその前方の椅子をクルリと廻して向かい合わせにしたことに「WAO!」と感嘆、その後、その女性2人が靴を脱いで向かい側の椅子に足をのせた時、「ちゃんと靴脱ぐんだ〜」とダンナがまた感動している。 「そうよ、ほらtoto(本当は本名)のNYのアパートも土足厳禁だったじゃない、覚えてる?」と嫁。 うーん、面白いなあ、面白すぎるからもう少し寝たままでいよう(笑)
東京駅についてからタクシーでそのまま銀行へ、そしてホテルへと戻り怒涛の旅は終わったのでした。 今回外国人と旅行することで、歴史と日本美術の本もう少し読もうと思ったりもいたしました。


 


後の舞妓さんは「なんちゃって舞妓さん」です。すれ違った時「足がぐきってしたあ」と笑いながら一生懸命坂道登っていました。 清水寺までの道はまだまだ険しいぞー。 足くじかないでね。

三十三間堂は内部写真が禁止なのです。 すでに疲れはてて、ここに並ぶ1001体の観音様の端から端までを歩くだけで筋肉痛に苦しむのでした。