■先行き不安
これを書いているのは金沢に行ってから随分と過ぎてしまったので、記憶があいまいになってしまっただろうなあ。 とにかく「京都de花見大作戦」のメンバー(O嬢、M子、私)で今度は金沢、福井に遊びにでかけることにした。 もうすぐNYに戻ってしまうO嬢の日本満喫の旅第2段なのだ。
東京−金沢へは新幹線「あさひ」にて越後湯沢まで行き、そこで北陸本線に乗り換えて金沢まで行く。 始発の新幹線なので少々眠いよ。 越後湯沢駅では金沢行きの電車の出発まで15分ほどあったのでキヨスクにて駅弁を買い、M子と私はすでにホームに到着ずみの列車に乗り眠い目で車窓の向こうにうつるO嬢を眺めていた。 片手を腰に、両足は肩幅に広げ喫煙中のO嬢をみながら「うーん、今日は一段と男らしい吸い方だ」と感心しつつ。 (O嬢は山口智子似の美人です。念のため) すっかり安心しきって座席で話し込んでいた私達だったが、いつの間にか電車がスルスルと動き始めたのに気がついた! そして後の座席からどこかのおばさんが「あら、あら、あら、あの子乗るんじゃなかったのお?」と言う声を聞きつつ、窓の向こうに慌てふためいているO嬢と目があう。
げーっ! 何故ここで乗り遅れるかねー。君は!
すぐ近くに車掌さんがいたので私の携帯でO嬢と次の列車について話してもらう。
「あ〜、この辺はね、発車のベルはならないんですよ。 田舎ですからー」と車掌さんが話している。 どうやら発車のベルがならなかったと訴えているらしい。 訴えたって電車はバックできない(笑) さようならO嬢、数時間後に金沢にて再開しよう!アタシ達はとりあえず駅弁食べて先に行くよ。 最初から珍道中の予感 (−−:) 携帯電話って便利だなとつくづく思った旅の始まり。
■天保元年
金沢の駅で1時間半後に到着する電車を待つことになったので、駅内にある観光局によってパンフレットをいただいた。 そして駅ビルの中にある喫茶店で観光ルートをつくる。 丁度NHKの大河ドラマで加賀百万石物語の「利家とまつ」を放送している時だったので、観光局も力をいれているようだ。
やっとO嬢のご到着。 横断幕でもあったら振ってお出迎えしてあげたかったが、さすがに苦笑いして平謝りされたのでお茶代で許してあげよう。
まず最初に行ったのが俵屋さんという水あめ屋さん。 金沢のガイドブックというとここの写真が使われているくらいに有名な家屋だし、お砂糖を使わずお米と麦だけで作ったという水飴に興味深々でやってきたのだ。 創業天保元年だそうだ。 「ところで、天保って西暦何年よ?」とヒソヒソ聞いてしまう日本史も和暦も苦手な私であった。
1830年なんだーそうです。 知ってました?
普通の水飴の他にも中にきな粉、抹茶、ごまなどが混ざっているのもあって予想外に沢山買ってしまったよ。
■キンキラキン
金箔工芸も有名らしいよ、と金箔師さんがお仕事をしているデモストレーションが見られるお店に行ってみた。 お幾つくらいの方なのだろう?とっても小柄なおばあちゃんが薄い金箔を一枚取っては貼り、また一枚とっては貼りとお仕事をしている。 気が遠くなりそうな作業だねえ。
店内に金の茶室というのがあったが「これは秀吉の茶室よりも広い」とお店の方が言っていた。 ここで一服する気分はどんなものなのだろう? なんだか落ち着かない気分になりそうだな(^^;)
■九谷焼オフィシャルグッズ
数日後には私が「3度の飯」よりも大好きな、人生これで狂わせたとまで周りにいわれている4年に一度の大暴れお楽しみのサッカーW杯が日本で始まる。 金沢は開催地ではないけどそれでも街はW杯ムードにはなっている。
「これだ!姐さんこれ買うしかないよ!」とO嬢がお店の向こうで手招きする。 「く、九谷焼のワールドカップ・グッズだあ!」ちゃんとオフィシャルライセンスを取っている公認グッズだよ。 サッカーボールを蹴っている浮世絵風絵柄の大皿や小鉢、コーヒーカップなど30種類くらいある。 大会ロゴのエンブレムを胸に飾った招き猫までいる〜。 さすがに九谷焼だけあって値段もいい値段がついているぞ。 コーヒーカップで5000円はちょっと話題集めとしては手がでない料金だわあ。 「もう一生買えないよ、買うしかないよ」との2人の悪魔のささやきには惑わされなかったわ、ほほほほほっ。
■全性寺
お寺が多い。 行っても行っても寺がある。 神社仏閣巡りが好きなので次から次へと寺周りをする。 中でも全性寺(ぜんしょうじ)は能(宝生流)のゆかりの地と聞いていたので是非行きたいお寺のひとつだった。 しかし、なかなか見つからずあーでもないこーでもないと地図を見ながら行ったり来たり。 人通りもないので聞きたいがなかなか現地の方にお会いしないので地図がたより。 またまたM子の野生の感でやっとだどりついたが、何度も前を通りすぎたお寺がそうだったとわかったのは4往復ほどした後だった。
■山城温泉へ
そろそろ山代温泉に北陸本線に乗って移動。 O嬢!今度は乗り遅れるんじゃないよ。 よくばりな私達なので宿は加賀温泉郷の旅館に泊まることにしていたのだ。
金沢といったら温泉だ!酒だ!日本酒だあ♪ と宴会に突入です。 温泉入って美味しいもの食べてまた温泉♪ 極楽極楽。
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ディスプレイ用で茶会はやらないとの事でしたが、落ち着けないなこれは。 |
石畳に細格子、なかなか風情がありますですなあ。 今もお茶屋さんとして営業されているお店もあるそうだが、内部を改装し、お土産屋さんや喫茶店になっている場所も多い。
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